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V2HとEV充電器はどっちを選ぶ?違いや向いているケースを解説

「V2Hという言葉を聞くけれど、EV充電器とは何が違うのだろう」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

どちらも自宅でEVを充電するための設備ですが、利用できる機能や設置費用、工事内容には大きな違いがあります。

日常の充電を主な目的とする場合には比較的導入しやすい「普通充電器」が選択肢になりますが、停電時にEVの電気を家庭で使いたい場合や、太陽光発電と組み合わせて電気を有効活用したい場合は、「V2H」が検討対象になります。

この記事では、V2Hの基本的な仕組みや普通充電器との違い、それぞれがどのような家庭に向いているのかを解説します。

V2Hとは?EV充電器との根本的な違い

V2Hとは「Vehicle to Home」の略で、EVやPHEVに充電するだけでなく、車載バッテリーに蓄えた電気を家庭へ供給できる設備です。

一般的な普通充電器は、家庭から車へ電気を送る一方向の設備です。これに対してV2Hは、家庭から車への充電に加えて、車から家庭への放電も行える双方向の設備です。

普通充電器は日常のEV充電を主な目的とする設備であるのに対し、V2Hは充電に加えて、停電時の非常用電源や太陽光発電の自家消費にも活用できます。

ただし、すべてのEVやPHEVがV2Hに対応しているわけではありません。車両側に家庭への放電機能があり、使用するV2H機器の対応車種に含まれている必要があります。導入前には、車種とV2H機器の両方の対応状況を確認することが重要です。

両者の主な違いは次のとおりです。

観点

EV充電器(6kW普通充電器)

V2H

電力の向き

家 → 車

家 ⇄ 車

主な用途

EV充電

EV充電+家への給電
停電時の非常用電源、太陽光発電の自家消費など

価格帯
(工事込み)

約20〜40万円台
※配線距離や分電盤、設置方法などによって異なります。

約100〜200万円超
※配線距離や分電盤、設置方法などによって異なります。

設置工事の規模

比較的シンプル

普通充電器より工事項目が多い
分電盤への機器追加や切替設備、基礎工事などが必要になる場合があります。

太陽光発電との連携

製品・サービスによる

あり
製品・サービスによる。昼の余剰電力をEVに貯める運用が可能

補助金

対象(戸建向け助成金)

対象(V2H専用の補助金枠あり)

なお、すべてのEV・PHEVがV2Hに対応しているわけではありません。車両側に放電機能があり、かつ導入するV2H機器の対応車種に含まれているかを事前に確認する必要があります。

V2Hを活用しやすい3つのポイント

V2Hは多機能な設備ですが、すべての家庭で同じようにメリットを得られるわけではありません。
特に、停電時の給電、太陽光発電の活用、家庭全体のエネルギー管理を重視する場合に活用しやすい設備です。

① 停電対策をしっかりしておきたい

V2Hを導入すると、停電時にEVやPHEVのバッテリーに蓄えた電気を家庭で使えるようになります。

EVには数十kWh規模のバッテリーを搭載する車種が多く、条件によっては家庭の電力を一定期間まかなえる可能性があります。

ただし、V2Hがあれば家中の家電を普段どおり使えるわけではありません。機種によっては給電できる範囲が限られていたり、出力に上限があるため、消費電力の大きい機器を同時に使えない場合もあります。

また、EVが外出中だったり、バッテリー残量が少ない場合は十分に電力を使えません。停電時に車を自宅に置いておけるかどうかも重要なポイントです。

こうした条件が生活スタイルに合っていれば、V2Hは停電時の電源として有効に活用できます。

② 太陽光発電の余剰電力を活用したい

太陽光発電を設置している家庭では、昼間に発電した余剰電力をEVに充電し、夜間に家庭で使うといった運用が可能になります。

売電単価より買電単価が高い場合は、電気を売るより自家消費した方が有利になるケースもあります。

ただし、太陽光発電があれば必ずメリットが大きくなるとは限りません。昼間に車で外出していることが多い場合は、発電している時間に充電できませんし、放電時には電力変換のロスも発生します。

太陽光とV2Hを活かしやすいのは、昼間に車を自宅に置くことが多く、夜間の電力使用もある家庭です。生活スタイルと車の使い方が合っていれば、余剰電力を効率よく活用できます。

③ 車を家庭のエネルギー管理に活用したい

V2Hを導入すると、EVを移動手段だけでなく、家庭の電力を一時的に蓄える設備としても使えます。

時間帯によって電気料金が変わるプランでは、安い時間に充電し、高い時間に家庭で使うといった運用も可能です。

ただし、どの程度電気代を抑えられるかは家庭ごとに異なります。車の在宅時間や走行距離、料金プラン、太陽光の有無などによって結果が変わるためです。

また、V2Hは導入費用が大きいため、電気代の削減だけで元を取れるとは限りません。費用対効果は事前に確認しておく必要があります。

普通充電器が向いているのは、こんな方

普通充電器は、日常の充電ができれば十分という方に向いています。

自宅でEVを充電できれば困らず、停電対策はポータブル電源や家庭用蓄電池など別の方法で考えている方であれば、V2Hの機能を使う機会はそれほど多くないかもしれません。太陽光発電を導入していない場合や、当面導入する予定がない場合も、普通充電器で十分なケースがあります。

V2Hは家庭への給電や太陽光発電との連携など、普通充電器にはない機能を備えていますが、そのぶん機器代や工事費は大きくなる傾向があります。日常の充電が主な目的であれば、普通充電器の方が導入しやすいと言えるでしょう。

普通充電器であっても、車両の仕様や住宅の契約容量、分電盤、配線の状況によっては設備工事が必要になることがあります。導入前には、住宅側の設備状況もあわせて確認しておきましょう。

補助制度を利用する場合は、国や自治体によって対象設備や申請条件が異なります。契約や工事を行う前に、最新情報を確認することが大切です。

どれを選ぶか迷ったときは

普通充電器とV2Hで迷った場合は、まず非常時にEVの電気を家庭で使いたいかを考えてみましょう。

停電時の電源としてEVを活用したい場合はV2Hが候補になりますが、そうした必要がなければ普通充電器でも十分な場合があります。

次に、太陽光発電の余剰電力を活用したいかどうかも判断材料になります。昼間に車を自宅に置くことが多い家庭であれば、V2Hを活かしやすくなります。

また、導入費用に見合う目的があるかも重要です。単に充電だけが目的であれば普通充電器の方が現実的ですが、停電対策や自家消費を重視する場合はV2Hを検討する価値があるでしょう。
さらに、車がV2Hに対応しているか、生活スタイルが運用に合っているかも確認が必要です。

最終的には、どの機能を重視するかによって選択が変わります。日常の充電が中心であれば普通充電器、家庭への給電や太陽光の活用まで考えるならV2Hが検討対象になります。

まとめ

普通充電器とV2Hは、どちらもEVを充電できる設備ですが、その役割は異なります。

普通充電器は、家庭からEVへ電気を送る充電専用の設備です。V2Hと比べて機器構成がシンプルで、導入費用や工事の負担を抑えやすい傾向があります。

V2Hは、EVへの充電に加えて、車載バッテリーから家庭へ電気を供給できます。停電時の非常用電源や、太陽光発電の余剰電力を活用するための設備として利用できます。

ただし、V2Hはすべての車種に対応しているわけではなく、停電時の給電範囲や出力も機種によって異なります。また、太陽光発電と組み合わせた場合の経済的な効果は、車の利用時間や電気料金プランによって変わります。

選ぶ際は、日常の充電だけでよいのか、停電時にEVから家庭へ給電したいのか、太陽光発電の余剰電力を活用したいのかを整理しましょう。あわせて、車両のV2H対応状況や、車を自宅に置く時間帯、住宅側の分電盤や配線の状況、機器代と工事費を含めた導入費用も確認する必要があります。

普通充電器とV2Hのどちらが適しているかは、車種、生活時間、住宅設備、太陽光発電の有無によって異なります。

導入前には、機器の機能だけで判断せず、車両との適合状況や住宅側の設置条件も含めて確認しましょう!

 

Eneliverでは、EV充電器やV2H、太陽光発電、蓄電池の販売・設置を行っています。
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