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太陽光・EVは本当に義務化される?国・東京都・自治体の制度をわかりやすく解説

「太陽光パネルの設置が義務化されるらしい」、「EVもそのうち強制になるのでは?」
そんな声を耳にする機会が増えました。

ただ、実際には「国」、「東京都」、「その他自治体」で制度の中身はかなり異なります。全国一律で一気に義務化されているわけではなく、国は目標と基準整備、東京都は住宅や建物への具体的なルール化、その他自治体は地域事情に応じた先行導入という構図で進んでいます。

この記事では、太陽光とEVに関する制度を
1.
2. 東京都
3. その他自治体
の3つに分けて、わかりやすく整理していきます。

 

そもそもなぜ義務化が進んでいるのか

国や東京都が掲げる「2050年カーボンニュートラル」の実現に向け、家庭やビルから出るCO2を減らすのが目的です。

2026年の今、「太陽光パネルを載せない、EVに対応していない建物」は、将来的な資産価値が下がるという認識が不動産業界でも一般的になっています。

 

国の動き…全国一律の義務化ではない

太陽光は義務化されていない
2026年4月時点で、国は全国一律で新築住宅への太陽光パネル設置を義務化しているわけではありません。 一方で、2025年4月以降に着工する原則すべての新築住宅・非住宅については、省エネ基準への適合が義務化されています。つまり、国はまず「建物の省エネ性能」を全国共通の最低ラインとして引き上げる方向に進んでいます。
国土交通省の案内でも、2030年に向けてより高性能な住宅が求められる中で、太陽光パネルや蓄電池の導入が案内されています。

EVも購入義務ではない
国が掲げているのは、2035年までに乗用車の新車販売で電動車100%を実現するという目標です。ここでいう「電動車」にはEVだけでなく、PHEV、HEV、FCVも含まれます。つまり、現時点で「EVだけにしなければならない」という制度ではありません。
さらに国は、EV普及の前提として充電インフラも拡大しようとしており、2030年までに公共用の急速充電器3万基を含む充電インフラ15万基の整備を掲げています。EVを増やす前に、使える環境をつくろうとしているわけです。
参考:経済産業省 自動車蓄電池産業 https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/global_warming/ggs/05_jidosha.html

東京都の動き…全国で最も踏み込んだ制度設計

太陽光は2025年から新制度開始
東京都は、国より一歩踏み込んでいます。
太陽光については、2025年4月から新築住宅等への太陽光発電設備設置を義務付ける制度が始まっています。とはいえ、これは「都内の全住宅に一律で義務」という意味ではありません。対象は、年間の都内供給延床面積が合計2万平方メートル以上の大手ハウスメーカー等が供給する、延床面積2,000平方メートル未満の新築建物です。既存住宅は対象外で、屋根条件などによって設置しないケースもあります。

この制度のポイントは、施主個人ではなく「供給側(住宅メーカー)」に義務を課している点です。
東京都は、太陽光を“特別な設備”ではなく、“これからの新築住宅の標準仕様に近づける”方向で制度設計しているといえます。

EVは建物側の整備が義務化
東京都は「ゼロエミッション東京」の実現に向け、都内で新車販売される乗用車を2030年度までに100%非ガソリン化することを目指しています。実際に、ZEV車両購入補助金の申請が2026年4月から開始されており、再生可能エネルギーや充放電設備等の導入をした場合の上乗せを含め、補助額はEVで最大100万円となります。
参考:東京都 都庁総合HP https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2025/05/2025052218

東京都の案内では、2025年から都内の新築マンションに一定規模のEV充電器設置が条例で義務付けられています。また、一定程度を超える規模の駐車場を持つ都内新築建物について、充電器整備を義務化すると説明されています。つまり東京都の「EV義務化」は、車両購入の義務ではなく、EVを使える建物側の受け皿を先に整える義務化です。
参考:東京都マンションEV充電器情報ポータル https://www.tokyo-evcharge.metro.tokyo.lg.jp/

東京都がここまで踏み込む理由は明快です。住宅も車も、あとからの対応は手間もコストもかかります。新築時点で太陽光やEV充電器を組み込んだ方が、長期的には合理的だという考え方です。制度の賛否はあっても、東京都が「導入を迷う時代」から「最初から備える時代」へ舵を切っているのは確かです。

その他自治体の動向

東京都以外でも、脱炭素社会の実現に向けて太陽光発電設備の設置を義務化する動きが広がっています。一方で、EV充電設備については、東京都ほど広範囲な設置義務を課している自治体はまだ少ないものの、大規模建築物を対象とした条例整備や、補助金による促進が主流となっています。

太陽光発電設備の設置義務化

東京都(2025年4月全面施行)と同様、または先行して義務化を導入している主な自治体は以下の通りです。

  • 神奈川県川崎市: 東京都とほぼ同等の制度設計で、住宅メーカーなどの供給側に義務を課すスタイルです。
  • 京都府: 文化財保護などの観点から景観配慮も求められますが、非常に早い段階から300㎡以上の建物に義務化を適用しています。
  • 群馬県: 2,000㎡以上の比較的大規模な建物に特化しており、まずは事業用ビルや工場などからの導入を推進しています。

EV充電設備の義務化はまだ限定的

EV充電設備に関しては、東京都のような「新築マンションへの一律義務化」は全国的にはまだ珍しい段階ですが、一部の自治体が条例での対応を始めています。

  • 神奈川県川崎市: 2025年4月からの新条例において、一定規模以上の建築物に対し、太陽光発電とあわせてEV充電設備の設置(または配管等の準備)を検討・促進する仕組みを取り入れています。
  • 大阪府・大阪市: 義務化ではありませんが、「大阪府建築物環境配慮制度(CASBEE大阪)」等に基づき、大規模建築物におけるEV充電設備の設置状況を報告・公表させることで導入を促しています。
  • 愛知県: 自動車産業が集積しているため、公共施設や大規模商業施設への設置を条例で「努力義務」とするなど、インフラ整備を加速させています。

現在進んでいる義務化の多くは、家を建てる個人ではなく、年間で一定数以上の物件を販売する「住宅メーカーや工務店」に課されたもので、一般の方が「設置しなかったから罰せられる」ということはありません。
ですが、「義務だから載せる」という受動的な捉え方から、「光熱費高騰への対策」や「災害時の非常用電源」という資産価値として捉えるフェーズに移行しました。
義務化によって周辺機器のコストが下がり、補助金も充実している現在は、対象地域であるかどうかに関わらず、「新築・リフォーム時にセットで検討するのが最も賢い選択」と言える時代に来ています。

 

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